先輩からのメッセージ
川上 陽也(松本深志・現役)
平成26年入試で、晴れて信州大学医学部医学科に現役合格した川上陽也君が「SKCの後輩会員に向けて」ということでメッセージを寄せてくれました。高校生の募集を再開して3期生の川上君、高1の7月にSKC入会、信大医学部志望でした。入会前までは附属中3年の夏に通い始めた塾(松ヨビ)に通っていましたが、部活(バスケ部)との両立また学校の勉強との両立に困難を感じSKC入会、幸い高1の夏休み前からのスタートでしたので部活との両立もでき前期ではあと一歩届きませんでしたが(15点)後期では合格者平均点を超えての合格でした。以下全文を公開します。
遠い先のことだと思っていた大学入試もあっという間に終わってしまいました。高校から本格的に勉強を始めても医学部現役合格は決して夢ではありません。先輩の姿を見るとやはり東大は高校から目指すには大変な場所であると感じます。しかし自分が実際に体験してみて、医学部現役合格には特別な才能も、常軌を逸した努力も必要ないと思われました。大学を選ばないのであればですが。僕は中学の時から医学部を目指す気持ちはありましたが、かといって高校の勉強を先取りしたり他の人と違う特別なことをしていたわけではありません。しかも高校では運動部に所属しほぼ毎日練習がありました。それでいて現役合格することができたのは学習の質を高めるということがSKCでできたからだと思います。学習の質が高いというと物事を覚える才能だと思う人もいるかもしれませんがこれは才能ではありません。才能であったとしても僕は指導で散々注意されてきたので才能は要りません。学習の質を高めるのに必要なのはやる気です。皆さんも気づいていると思いますが、SKCの指導はチェックやテストが中心となっています。しかも、これは問題を出すテストではありません。正確に言うとテキストの内容を聞いてくるので、分かるはず、準備したはずのことを聞かれるだけです。しかし、なかなかどうして簡単には合格できません。それは結局テキストから吸収している内容がまだまだ浅いからです。なのでテキストを深く掘り下げていき丸暗記ではなく内容をしっかり理解するぞというやる気が必要です。そしてここがSKCの特徴でもあります。一般の塾、予備校では学習するための指導をしています。一方SKCでは学習の質を高める指導が行われています。指導よりも自分で勉強する時間のほうが遥かに長いので、その時間に質の高い学習ができるようになったとしたら、一年二年後に大きな差がつくのは必然的です。自分が今使っているテキストからどれほどのことを吸収できているのか考えてみてください。恐らく、もう完璧という人はいないでしょう。そしてより多くのことを吸収するように努めてみてください。指導で穴が見つかれば修正していけば良いし、うまくいくようになったら指導が一段階上のレベルになるでしょう。指導のレベルが上がれば、更に質を高めていかなければなりません。そうして修正と発展を繰り返しながら最速の勉強へ近づいていくのです。最初の頃はSKCで最速の勉強法を教えてもらっていると思っていました。しかし、そこに質が伴わないと最速にはならないのだと気付きました。恥ずかしながら3年生になってからです。もっと早く気付いていれば何となく指導に乗るのではなく、進んで指導を活かしもっと余裕のある合格ができたかもしれません。後輩の皆さんには、是非この事に気付いてさらにそれを実感してもらいたいと思います。SKCには皆さんの思っている以上に考えの巡らされた指導の内容や数多くのメニューが存在します。僕は最後まで達成できなかったのですが、先生が指導に様子を見るだけという感じで来る日を目指して頑張ってください。努力を積み重ねれば結果は必ずついてきます。