26年入試情報
東大・京大入試
3月10日、東大前期合格者が発表されましたが今年から学内掲示がなくなりました。今年も開成高校が全国トップで158名、灘103名、筑波大付駒場99名・・・現役合格者数は開成104名、筑駒79名、灘76名がトップ3です。そして長野県での東大現役合格者は長野4名・松本深志2名、今年は諏訪清陵に変わって上田高から3名が現役合格し公立3校で9名です。私立では佐久長聖・長野日大がともに2名の現役合格で長野県全体では13名でした。私立の4名を加えて何とか10名を超えました。一方の京都大学の県内合格者も長野6名、松本深志2名、屋代1名で9名そして佐久長聖1名、長野日大2名で合わせて12名でした。
県内のトップ校の長野高の東大現役合格者が昨年3名今年は4名、一方の深志高の東大現役合格者は昨年1名今年が2名、本当に深刻です。長野県では公立の中高一貫校も開校しましたが、単に高校受験がないだけの一貫指導でこの東大京大入試の状況が変わることはないでしょう。SKCでは20年前からこの状況を予想して中学生の学習の問題点を指摘してきましたが、残念ながら長野高・深志高が目標の長野県の中学生の意識を変えるには到りませんでした。毎年のことですがSKCに入会してくる高校生会員は中学生の時に入会していればと後悔するのです。時すでに遅し・・・医学部受験であればセンター試験の配点が大きいので高校からの入会でも十分間に合いますが、東大入試は高校入学時の英語力で決まるのです。公立高入試が目標の一般の塾レベルの英語学習では高校入学時にすでに勝負がついていることに長野・深志入学の生徒たちの多くが気づいていない、中学の定期試験で460点470点取れている事で満足しているのです。中学では校内で1番だった生徒が長野高・深志高にはそれぞれ30人40人います。その中で3~4人利口な生徒がいるのです。塾などには通っていません。SKCにも今年中学入学の新中1生の女子生徒が3月に入会してきました。早速指導を始めましたが英語は中2終了レベルです。
実際に全国のトップレベルとどれくらい差がついているのか長野高・深志高を例に示してみます。昨年10月実施の第2回駿台全国模試のデーターです。この模試はハイレベル模試です。長野高では高1生が全員受験していますので、英語のデーターを確認してみます。校内の平均点は80.5点、SKC在籍会員の得点が124点で校内14位ですので、6割得点できたのが20人程度と推測できます。半数以上の生徒が40%得点できないのです。その一方で数人は8割得点している。高校入学半年が経過してはっきりと現実が分かるのです。
深志高校ではその現実を知ることになるのは高1の終わり2月に実施の第3回駿台模試、深志高では毎年希望者のみが受けます。今年は校内で89名が受けています。上位の生徒が中心ですので校内平均点は107.5点でした。今回は全国平均点が例年に比べ約10点高かったので深志高でも40~50人程度は半分の得点ができているようです。今年深志高から東大に現役合格の2名は共に2年前のこの模試で講評冊子の「成績優秀者氏名」欄に名前が掲載されていました。理科Ⅰ類合格の斎藤さんと理科Ⅱ類合格の坂本さんです。掲載欄が英数コースではなく英国コースでした。まさに典型的な東大合格の必勝パターンです。東大入試は文系・理系とも数学ではあまり差がつかないのが特徴、国語・英語で大きく差がつくのです。中学の段階ですでに国語英語の重要性が分かっていた利口な二人だったということです。